一年で一番
きょうは冬至ですね。みなさん、冬至って、理科の観点からどういう日か説明できますか?
はい、そうですね、僕たちが住んでいる北半球において、太陽の南中高度が一年で最も低く、一年で最も昼の長さが短く、夜の長さが長い日です。
太陽の南中高度はきょうが最低で、きょうから夏至まで上昇あるのみです。この時期のお昼ごろの太陽の位置を覚えておいてください。そして、6月ごろの太陽の位置と見比べてみてください。驚くほど違いますよ。
ちなみに名古屋のきょうの日の出時刻と日の入り時刻は
日の出時刻 午前6時57分
日の入り時刻 午後4時44分
で、昼の時間が10時間もありません。
一日は24時間ですから、夜の方が4時間ほど長いことになります。
ついでですから、夏至のときの名古屋の日の出時刻と日の入り時刻は
日の出時刻 午前4時38分
日の入り時刻 午後7時10分
今度は昼が約14時間半で、昼の方が4時間半ほど長くなります。
このようなことが起こるのはどうしてでしたっけ?
中3の子ですぐに答えられない子は必ず復習しましょうね。
(ヒント) 地球・地軸・公転面
日本の慣習として、冬至の日に、「ゆず湯に入り、南瓜(かぼちゃ)を食べると風邪をひかない」と言われています。これにはちゃんとした科学的な根拠もあるみたいで、ゆずの成分には血行を良くしたり、殺菌作用をもつものが含まれているようです。
また、南瓜にはカロチンが多く含まれていて、カロチンは体内でビタミンAに変化し、肌や粘膜を丈夫にして感染症にかかりにくくなるようです。
余談ですが、僕は冬至が好きです。寒さはまだまだこれからですが、春に向かうスタート地点という感じがするので冬至が好きです。
みなさ~ん、日が長くなっていくとは言うものの寒さはまだまだこれからですので、風邪に用心しましょうね。