人の心
いまだに続いている熊本・大分地震の強い余震。
自宅倒壊を恐れて車中泊を続けている方々の中には静脈に血栓ができるエコノミークラス症候群で亡くなる方もいるようです。なんとか犠牲者がこれ以上増えないことを祈るばかりです。
さて、4月20日付『中日新聞』によりますと、熊本市の高校2年生が仙台駅前で18日、19日、一人で募金に立ちました。この子は仙台市青葉区出身で小学5年生の時には東日本大震災も経験しているそうです。
学生証を大きくカラーコピーして首から下げ、手作りの募金箱を抱え、「3・11でたくさんの支援を熊本から受けました。今、私たちが支援する番です」。
本当に胸が熱くなります。
彼のような心温まる人や多くのボランティアの人がいる一方、各報道によりますと被災地域で、空き巣の被害が相次いでいるとのことです。自分や家族の命を守るため、取るものも取り敢えず手ぶらで避難した人たちの家に入っての泥棒。「火事場泥棒」ならぬ「地震泥棒」、本当に腹が立ちます。
つい一週間前まで、一家団欒、家族が幸せに日常を過ごしていた家が、地震によって壊されてしまった人たちの気持ちを想像できないものでしょうか。
いち早く募金活動やボランティアを志願する人たちがいる一方で、避難所生活をしている人たちを横目に泥棒する人。人の心って一体何なのでしょう・・・。