メダルの価値
みなさんは、ワトソンという名前の学者を知っていますか?
今では中学校の理科の教科書にも「ワトソンとクリック」と二人の学者がセットで載っています。
生物選択の高校生で、知らないという人は、あまりにも不勉強ですよ(笑)。
ジェームズ・デューイ・ワトソン(James Dewey Watson)博士とフランシス・ハリー・コンプトン・クリック(Francis Harry Compton Crick)博士です。
ワトソン博士はアメリカ、クリック博士はイギリスの分子生物学者でDNAの二重らせん構造を発見した人たちです。
その功績で1962年に二人同時にノーベル生理学・医学賞を受賞しています。
DNAって、何?
プロ野球の球団?
いやいや、プロ野球の球団の「ディー・エヌ・エー」は「DeNA」と表記しますね(笑)。
DNAは一言で言えば「生物の遺伝情報がつまっている物質」です。
ワトソン博士とクリック博士はDNAの構造が2本一組となっていて、らせん構造をしていることをつきとめました。
クリックさんは2004年に亡くなりましたが、ワトソンさんは現在も健在です。
さて、今回の話はここからです。
12月5日12時22分配信「AFP=時事」によりますと、ワトソン博士は受賞したノーベル賞のメダルを売りに出したということです。
メダルはニューヨークで競売に掛けられ、予想を大きく上回る475万ドル(約5億7000万円)で落札されたそうです。
このオークションにはワトソン博士がノーベル賞の晩餐会で行った演説用の5ページの直筆草稿や、ノーベル賞会議に参加した際の46ページの訂正入り原稿も出品され、それぞれ36万5000ドル(約4400万円)と24万5000ドル(約2900万円)で落札されたということです。
経済的事情ということらしいですが、ノーベル賞受賞者自身がメダルを売りに出すとは・・・。
あのメダルは、お金と引き換えられるものではない、と思うのは僕だけでしょうか・・・。